今回より、Lesson Timeのユーザーインタビューをスタートいたします。初回は岡山県でピアノ教室をされている丸川映先生に宿題機能とメール機能についてお話を伺いました。前編は宿題機能についてです。
前編内容
・ 生徒に毎日練習して欲しい
・【これまで】紙のレッスンノート/紙のお便りを活用
・ Lesson Timeの活用
・ 宿題機能の活用
・ オリジナル活用法:紙のレッスンノートとの併用
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Lesson Time事務局(以降、LT):この度は「ブルグミュラー・レッスン賞」のご受賞、誠におめでとうございます。教室運営にLesson Timeを導入いただいているとのことで、ご活用例を伺わせてください。
丸川映先生(以降、丸川):私がLesson Timeに行きつく伏線がありまして、まずはそれをお話させてください。
生徒に毎日練習して欲しい
丸川:音大を卒業して丸40年経ったのですが、最初は実家でレッスンを始めました。その頃からの一番のネックは、毎日練習して欲しいのに、その様子がなかなか先生に見えないことでした。もちろん聴けばどれくらい練習できているのかわかるのですが、とにかく初めて習う子に毎日の練習を習慣化して欲しいという想いがありました。
【これまで】紙のレッスンノート/紙のお便りを活用
丸川:もうかれこれ15年前ぐらいにはなると思うのですが、まず1週間の練習シールが貼れる市販のレッスンノートを導入したんです。真面目にやる子はシールを貼るけどやらない子はシールも何も貼らない。そこで、教室の様子を発信するために毎月1回お便りを発行することにしたんですね。
その中で、その月の練習回数をレッスンノートのシールで数えて、お便りで発表するようにしたんです。1位の子は〇日の〇〇ちゃんですという風に。やる子は30日あれば30枚、やらない子は半分もやればいい。その時代が長かったです。
その後レッスンのお便りを発行するCD-ROM付きの書籍を買って、可愛らしいデザインのお便りを作ったのですが、そのレイアウトがなかなか大変で挫折し始めました。
↓制作されていた紙のお便り
Lesson Timeの活用
丸川:そうこうしているとLesson Timeが始まるということで、どういう風に使うか最初わからなかったのですが、1人だけ「ちょっとデモでやらせて」とお願いして、始めた子が今中学1年生になってます。その子に「練習したらスタンプを押すのよ」と色々やっているうちに「これは使えるな」と思って、東音企画の無料の相談会に行きました。
LT:そのような背景があったのですね。Lesson Timeには様々な機能がありますが、丸川先生はどのようにご活用していらっしゃるでしょうか?
宿題機能の活用
丸川:それから全員の生徒に声かけをして、Lesson Timeを取り込んでもらいました。レッスンが終わったらその日の宿題を書き込んで、子どもなりにスタンプを押してます。クレフが大きくなるのがすごく嬉しい子もいれば、先ほどお話したようにレッスンノートにシールを貼る子もいて、やる子はやる、やらない子はやらないです。
↓実際のクレフ活用例
LT:Lesson Timeだけではなく、紙のレッスンノートもお使いなのでしょうか?
オリジナル活用法:紙のレッスンノートとの併用
丸川:Lesson Timeに宿題を書き込むのはレッスン時間中にはできないんですよ。そのため、紙のレッスンノートは未だに使ってます。
レッスン中に私が手書きでレッスンノートに宿題を書きます。だけど、あんまり詳しく書けないし、レッスンが何人も続いた後に「あの子には何の宿題出したっけ?」ということが多いです。なので、宿題のページをケータイで写真に撮るんですね。その写真を見て、「この子にこの宿題を出したね」とかその日のレッスンを振り返れるんです。
そして、夜なり翌日なり空き時間にLessonTimeの宿題のところの欄に書き直します。言いそびれたこと、「ここのところは気をつけて欲しいな」「この子にとってここはネックだな」と思うことはそこに書き加えるんです。
家での練習をとにかく大切にし、なおかついかに正しい練習をしてレッスンに来るかを工夫していたら、このような形になりました。1週間、間違った練習を適当にやってこられる方が、遥かにストレスが多く、レッスン時間も無駄に取られてしまうことが多くなります。それを避けるための宿題管理で、私自身はレッスン時間内が充実していることを感じられるなら、Lesson Timeの宿題欄への後からの入力も全く気になりません。
LT:先生の一人一人へのケアがピアノを長く続け、着実に力をつける秘訣なのかもしれませんね。
丸川:ただ、実際こんなに丁寧にやって、本当に読んでいるんだろうかという時があります。もう読まずにスルーしてんじゃないかと思うような練習をしてくる子がいるので。ほぼ読まない子に対しては「ちょっとこの辺気をつけてね」くらいのことしか書かないです。その子によって使い分けています。中学生以上になってもマメにやってきた子は継続してやっているのですが、性格的に合わない子はもう一切書いていません。宿題も書きません。でも中学に上がっても、真面目にそれを読んでくださる親御さんがいらっしゃるんですよ。私が書いたことをお母さんが楽譜に付箋で書いてるんですよ(写真参照)。そういう子はやっぱり中学生になっても読んでくれてるし、見てくれてるのがわかってるので、継続して宿題をLesson Timeに書いてます。この辺りは生徒の性格と、親御さんのマメさによりますし、親子で楽しくLesson Timeを活用されているなぁと感じます。
↓Lesson Timeに書かれた内容を、楽譜に付箋で書いている例
LT:練習スタンプは生徒さんにどのくらい活用されているのでしょうか?
丸川:練習スタンプを使うのは全体の6割ぐらいでしょうか。よく押している子と忘れた頃に時々1週間に1、2回ポッと押す子と。小学校低学年以下の生徒はスタンプを押してクレフの成長を楽しみにしてくれるかな?と思ったのですが、意外にもレッスンノートにシールを貼る方が楽しい生徒もいます。反対に同じ低学年でもシールは全く貼らないけど、毎日の練習の度にお母様のスマホでスタンプを押している生徒もいます。
LT:練習スタンプは、その蓄積でクレフというキャラクターが進化していきます。そのことが楽しいと思う性格の生徒さんと、シールを貼ることが楽しい生徒さん、生徒さんの嗜好に合わせて練習サポートツールをご用意されているのですね。さらには、それぞれの生徒さんに合わせたメッセージの交流があって、お教室からコンクール入賞者を排出させる良いお教室環境ができているのだと感じます。
インタビュー後編「メール機能を活用したお便りの電子化とは?」に続く。